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画GARON展報告

第1回 画GARON展は、県立美術館九州芸文館で令和5年6月21日から6月25日まで開催しました。
展示会の目的は絵を眺めるだけではなく、自分も1枚の絵を描いてその意図を考え、自分自身の内なる想いを文章や言葉ではなく構図と色を塗って表現する。そしてその絵を通して討論会を実施しました。

画GARON展開催に至ったのは、5年前の2017 年に青山の岡本太郎記念館に訪れたことがきっかけです。
太郎さんの「芸術は爆発だ」の意味が、東北の厳しい雪に囲まれた農家の方々が春の日差しの到来と共に、さー春が来た!と、そのエネルギーが爆発に感じたのではないでしょうか。

また、1945年8月に広島長崎に投下された原子爆弾の爆発。
これが太郎さんの爆発のエネルギーになったと感じました。
そして第1回目の応募作は、長崎で昨日まで元気だった妹を背負い
火葬の順番を待つ少年(焼き場の少年)が私の創作のきっかけとなりました。

原子力は社会に対する様々な恩恵がありますが、作り方を間違えると人類を破減させる凶器にもなる。
応募作品を描いているうちに、自分の思いを話や文章では表しづらいものを、この絵を通して内なる思いが表現できると感じました。
同じものはきっと2枚と描けないでしょう。その時の自分を明らかに表現できるものです。正解も不正解も上手も下手もない。

今の社会は物事が合理的に処理されることによって作られた問題に、取捨選択で答えを選ぶことに慣れている。

たとえ間違ったとしてもなぜ間違ったか、どれだけの人が気付いているのでしょうか。過ぎたことに関心がないとするならば、 その問題が本当にあなたに何を問いかけているかが分かっていないからではないか。

今の社会では自分の中に生まれた問題を、自分で最初から最後まで語りつくせる機会に恵まれていない。
よく人が自分らしく生きるとか私らしく生きると言うが、自分自身のこれまでの人生を読み返さなければ見つからない気がしませんか。

私は5年間でやっと自分らしく生きるという1ページをここに見出しました。

中野 龍之

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